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初音島乙女大戦
--第一章--ブレイクアウト--

(第2版)


注意・・・杉並エンド前提&音夢の看護学校行きは無し。




    きっかけはほんの些細なことだったと思う。
    この前まで本当のお互いの気持ちを知らなかった。
   (一部、ばればれなやつもいたが・・・)
    知ってしまい、知られてしまった以上、もう後戻りはできない。
    今までどおり、仲良しではあろう。
    しかし、同時にライバルにもなってしまった。
    分かち得ない「ひとつ」を求めているのだから・・・
    
    
    事の発端は杉並のいたずらで起こった。
    
    
    
純一 「杉並よ。何を考えている?」
杉並 「ふふふふ・・・。案ずるな、わが友よ。」
純一 (かったりい)

    なぜだか知らんが、杉並主催で突然パーティーをすることになった
    杉並(いわ)く「ふふふ。今日は記念になる日だ」らしいが。
    
    パーティーに呼ばれたのは、
    俺(朝倉純一)、
    朝倉音夢(俺の妹だ)
    芳野さくら(いとこ。実は魔法使い。)
    白河ことり(この前、読心の能力がなくなったときに、立ち直りの手助けをした。)
    天枷美晴(幼馴染ともいえる。音夢とべったりの後輩。)
    水越眞子(この前まで同じクラスだった。)
    水越萌(眞子の姉。過去に囚われそうになるところを助けた。)
    月城アリス(友達になった。)
    故ノ宮環(巫女の力に押しつぶされそうになったところを助けた。)
    紫和泉子(宇宙人。二人だけの秘密。)
    
    
    パーティーは割と普通・・・・・何のパーティーか不明な点を除けば。
    カラオケセットで歌を歌ったり、ケーキを食べたり、話をしたり・・・
    しかし、半ば盛り上がったところで、状況が変わる。


        
杉並 「さてと、じゃあ『逆ババ抜き』でもやるか。」
純一 「なんだ?そりゃ」
杉並 「ただ単に最後までババを持っていた奴が優勝だ。」    
杉並 「商品は、『朝倉純一とデート』だ。べつにデートでなくても、
    こき使う下僕として一日貸し出しでも可だ。今なら『ヌー』もつけるぞ。ただし、俺も入る。」
純一 「おいおい。そんなんじゃ誰も・・・・」
    ふいに、空気が変わった。

音夢 (兄さんは誰にも渡さない。)
さくら(お兄ちゃんはボクのものだよ。)
ことり(ライバルは多いけど、がんばるっす。)
美晴 (音夢先輩には悪いですけど・・・やっぱり朝倉先輩が。)
眞子 (欲しいものは自分で手に入れる。そう誓ったんだ。)
萌  (この前の恩を、まだ返していません。)
アリス(先輩に自分の言葉で思いを伝えたい。)
ななこ(朝倉君にだいぶ助けられたけど・・・それだけじゃない。)
環  (わたしは、朝倉様の婚約者です。)
和泉子(いつもいつも助けていただきました。そして・・・)

純一 「何だ?この空気は。」
杉並 「お前は本当に鈍いな。」
純一 「・・・・・かったる」

    結局、杉並が勝って、とりあえず純一にとってかったるいことにはならなかった。
    しかし、大変なのはこらからだった。
    このことで、お互いの気持ちを知ってしまった乙女たちの熾烈(しれつ)な戦いが始まるのだ。




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