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無属性短編お疲れ朝倉さん
朝倉視点


(註)とりあえず、杉並エンド後の話ですが、女の子たちの問題は朝倉が解決したことになってます。



――― AM_7:00 ―――
「ぐはあ!!」
腹部に強烈な激痛が走る。
「な・・・・な・・・・・」
目を開ける。太陽のような笑顔の妹――音夢――が、のぞきこんでる。
腹に目を落とす・・・・・オリンピックの砲丸投げでよく見る鉄球が乗っかってる。
「こ・・・殺す気か?」
「このぐらいなら大丈夫かな〜と思って。」
「生きてたのが不思議だ。」
「あはは〜〜。」
ああ・・・。ここで日本中の妹好きを支配できる笑顔を使うとは・・・何も言えないじゃないか。
「たしか、今日は休みだったよな。」
「ダメですよ、兄さん。休みだからってちゃんと起きなきゃ。
 それに、今日は風紀委員会があるから兄さんを起こせないもの。」
「・・・・」
「じゃあ、行ってきますね。兄さん。」
軽い足取りで音夢がドアの向こうに消える。
「・・・・」
せっかく、命の危機を乗り越えたんだ。時間は有効に使っとこうか。
布団をはいで、ふう、と息をついた。
「ぐう゛。」
黄色いツインテールが見える。っつか何か乗っかってる。
「・・・・・俺は今どんな状態だ?」
「わお。この状態でそのセリフはすごいね。」
「ああ。俺もそう思う。」
「お兄ちゃ〜〜〜ん。」
「だああ。抱きつくな。これは絵的にまずい。」
無理やり引き離して起き上がる。
「さくら。何しに来た。」
「今日は日曜日なんだよ。日曜日。あそぼあそぼ〜」
(かったりい)
「かったるい?」
「心を読むな。」
「ボクお兄ちゃんのことなら何でも分かるんだよ。」
「なら、今俺の考えていることも分かるか?」
「うにゃ?」
「俺の平和な朝を乱すな〜〜〜〜」
「うにゃあ〜〜〜。」
猫のように逃げていく。
静かになった・・・
さてと・・・出かけよか。


――― AM_8:30 ―――
で、家を出てすぐこうだ。
「や、やぎが〜〜〜。や〜め〜て〜」
誰が何で叫んでるか一発でわかるな・・・。

 選択肢
   1、助ける
   2、助けない

いや、1だろ。

「ななこさん。」
「あ、朝倉君。や、やぎgふぁ〜〜〜」
「あ・・・とうとう壊れた。」
「じゅ、朝倉君。」
「原稿が狙われてる〜〜」
とりあえず、ななことヤギの間に立つ。

戦闘開始!!

ヤギの攻撃・・・・・・純一に10のダメージ
純一の攻撃・・・・・・ダメージを与えられない

ヤギの攻撃・・・・・・クリティカル、純一に4000のダメージ

           純一は倒れた。

「やられた・・・・」
「あ〜。ヤギが、ヤギが〜〜〜。食べないで〜〜〜。涙の結晶が〜」
ああ・・・。意識が落ちていく・・・・・・・。

「・・・さ・・・・・ん・・」
ああ・・・・頭の中に響く・・・
「・・・朝倉君・・・・・・」
「う・・・、うう。」
「朝倉君、起きてください。」
「うん?」
「朝倉君!!」
「あ・・・どうなったんだ?」
「そんなこといいです。朝倉君は大丈夫ですか?」
「ああ。今いつだ?」
「さっきから十分くらい経ってます。」
「そうなのか・・・。ああ、もう大丈夫。」
「はあ。」
「役に立てなくてごめんな」
「いえいえ。そんなことはないです。」
「ああ、じゃあな。」


――― AM_10:00 ―――
桜公園まで来てみた
さっきはきつかった。
なんか一瞬、ばあちゃんが見えた気もする。
生きててよかった。
「何を安心してるんです?先輩。」
「いやさっき三途の川を・・・ってわあ。」
・・・美春だ
「何をやってる?」
「バナナです。」
「それは会う前に分かってる。」
「すごいですね〜。」
「でだ、何をしている。風紀委員があるはずだぞ。」
「今日の風紀委員は本校生のほうですよ。あの、実は、そのぉ〜」
「その?」
美春はなんだか申し訳なさそうだ。
「バナナを買おうと思ったらお金が足りなくて・・・」
「じゃあな。」
「ええ〜〜〜。美春は先輩しかいないのです。助けてください。」
「・・・・・」
「よよよよよ〜〜〜〜」
(うう・・・。周りの視線が痛い。)
「わかった。分かったよ。」
「やった!」
そして、俺の財布は軽くなり、中身は美春のバナナへと姿を変えたのだ。



――― AM_10:30 ―――
とりあえず、美春からは逃げ出した。
買ったバナナが見る見る無くなってゆくのだ。
恐いって・・・・
また要求されるといけないので何とか逃げ出した。
あ・・・前方に ことり を発見
静かに近付いて後ろから肩を叩くと同時に、少ししゃがむ。
あまりしゃがみすぎるとただの危ない人になるが・・・
「あ・・・あれ?」
ひとモーションおいてから気付く。
「あぁ。朝倉君。おはよっす。」
「ははは・・。おはよう。びっくりした?」
「透明人間に、肩を叩かれたと思ったよ。」
(よし、新ネタ確立だ!!!)
「新ネタ・・・・になるのかな。」
「え?」
「い・・いや、なんでもないっす。」
「そうか。」
「朝倉さ〜ん」
「あれ?」
「あ、紫さん。」
「朝倉さん、と・・白河さん。おはようございます。」
「おはよう。」
「おはよっす。」
「どうしたんだ?」
「ちょっと散歩です。」
(なんかな〜。また地球の研究とか言い出しかねないからな。宇宙人だとばれたら困るのに。
 まあ、俺もクマとか言わないように気をつけないとな。)
「地球の研究?宇宙人?クマ?」
「「え」」
俺と紫さんは同時に振り向いた。意外そうなことりの顔。
「あ・・・いやあ、なんでもないっす。」
「ごめんなさい」
青白い光線が紫さんから発射される。一瞬、ぽわ〜っとしてしまった。
「ごめんなさい。また、少し記憶を消させていただきました。」
「しかし、今日は何も言ってなかったような気もする。」
「あや〜。そこらへんはよく分からないのですが。」
「あ・・あれ?朝倉君。ちょっとぼ〜っとしてたみたい。」

あのあと、ことりと紫さんにさよならしてきたのだったが、それにしてもことりは鋭い。




――― AM_10:50 ―――

「朝倉様」
世の中広しといえども、俺をこう呼ぶひとはそうそういない。
あとは・・・・瀬馬さんぐらいか・・・・。
「環?今日はどうしたの?」
「ええ・・。ちょっと桜を見に行きましょうかと思って。」
「ああそr・・」
「しゃがんで下さい!!」
「え?」
「いいから早く!!」
その真剣な声に気圧されてしゃがむ、同時に、頭の上を何かがかすめた。野球ボール?
わきを子供数人が駆けていく。
「大丈夫でしたか?」
「あ・・・ああ。」
「あと・・・あの。ぞんざいな言葉を使ってごめんなさい。」
「え?いいよ。助かったんだから。それてにしても、なんでわかったの?」
「え?あ・・・それは・・・・・・ちょっと危ないと思ったからです。」
「ふ〜ん」
環は困った顔をしている。
「まあいいや。とにかく助かったんだから。」
あ、安心してる。
あまり聞かれたくないことか。
「別に朝倉様に意図的に隠しているわけではないのですが・・・」
「なんか言った?」
「いや、なんでもないです。」






――― AM_11:30 ―――

環は噂になっているが・・・・それと今のは関係あるのか?
などと考えていると、前方に見慣れた人影を見つけた。
「朝倉、」
「朝倉君ですか?」
眞子と萌先輩だ。
なにやら困った様子・・・・
「どうかしたんですか先輩」
「じつは〜。今日はお昼を公園で食べようと思ったんですが、材料が逃げ出してしまって・・・」
「ったく、お姉ちゃんたら。」
「で、逃げ出した材料というのは何ですか?」
「え〜。二つありまして。一つは マなんとか とかいう、
 引っこ抜くと叫ぶ植物風のもので・・・・」
「ま、待って?お姉ちゃん、あたしそんなの聞いてないわよ。」
「あ・・・危なそう。」
「あともう一つは・・・・」
俺と眞子の戸惑いを軽くスルーする。
「白い、猫のようで猫でない、どうやって歩いてるか分からない生き物です。」
「そ・・・・それは。」
(うたまるだ――――――――――――――)
「せ・・・先輩。」
「お姉ちゃん・・・」
「一緒に探してはくれませんか?」
「「・・・・・」」
「お、お姉ちゃん。あたしちょっと急用思い出しちゃった。じゃあね」
「あっ。眞子ちゃん。」
萌先輩がこちらに向き直る。ああ・・・。そんな期待を込めた目で見ないでください。
「わかりました」
「よろしくお願いしますね。」

――― AM_12:30 ―――
「見つかりませんね〜」
「そうですね・・・」
うたまるは結構すばやい。もうとっくにどこかへ逃げているだろう。
公園の奥になんか見慣れない植物が安心した様子で植わっていたが、スルーしておいた。
「うーん。もう遠くに逃げてしまったようですね。残念です。」

やっと開放されたのである・・・・・・



――― AM_13:00 ―――

腹減らんなあ・・・。
ん?あの反則的にちっこいのは月城?
「あ。朝倉・・・先輩・・・。」
「ああ。月城さん、こんちは。何やってるの?」
「今から・・・帰ります。」
口数は少ないものの、以前と違って会話になっている。
「ふうん。一緒に行く?」
実は何も食べてないが、今日はなんか疲れているのでもう帰りたい。
出歩いているとなんとなく「かったるい」ことに出会う。
月城さんは首を右に傾けて傾けて傾けて傾けて傾けて傾けて・・・・・・・・
「はい。」
「じゃ、行こか」

・

・・・

・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ぐ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
見ると月城が真っ赤な顔をしている。
「腹減った?」
ちょっと間を置いて
「はい。」
「ちょっと待っててね」
とりあえず、八橋でいってみるか。手を後ろに隠して・・・・・
「はい」
差し出すと、ちょっと驚いてから受け取った
「おいしい。」
「よかった。」
このあとなんかいい雰囲気で歩いたのである。
月城と分かれて・・・・


いくら食欲がわかなくて腹が減ってないからって、
補給をしてないことに変わりは無い。
よって、こうなる


腹減った〜〜〜〜


ああ・・・・



――― AM_14:00 ―――

まあいい。このまま真っ直ぐ行って商店街だ。
餓えはそこで満たせばいい。

うう・・・

ううう・・・・

「朝倉。」

うううううう・・・・・・

「朝倉!」

ううう・・・え?

振り向いてみると、そこには工藤がいた。
「うい〜〜〜」
「朝倉、大丈夫か?なんだか顔色が悪いぞ。」
「ああ。多分大丈夫だと思う。」
ぐうぅうぅうぅうぅうぅうぅ・・・・
     合唱
「工藤も食べてないのか?」
「ああ。そうなんだ。」
「じゃあ、飢え死にする前にさっさと商店街に行くか・・・」

・

・・・

・・・・・・・・・

工藤が向き直った。
「これからどうする?」
とりあえず、飯は食った・・・・あとは
「腹ごなしだろう。」
「そっかぁ。」
「肉弾戦(エアホッケー)でもやるか。よく考えたら、お前とはあんまりやってないもんな。」
「そっか。じゃあ行こうか。」

・・・・・

でだ、こういうことになるんだよな。

「杉並よ。なぜいる。」
「ふっふっふっふ。俺には重大な任務があるんだ。」
「任務?」

「杉並君待ちなさ〜〜〜〜〜〜い」

風紀委員会の軍勢がやってくる・・・・
「なるほど・・・」

「兄さんも何かたくらんでるんですね!待ちなさ〜〜〜い」
「お・・・・俺も!?く・・・工藤!弁明たのむ。肉弾戦はまた今度だ!!」
「ああ、朝倉!」
特急でダッシュ!!!
「だから、朝倉さん、朝倉は今回はシロだって。」
「でも、工藤君には言っていない可能性もあるし・・・」
あとは聞こえない。

杉並のやろうめぇ!!!




――― AM_16:00 ―――

帰り道・・・
「あ・・・美咲さん」
「56時間ぶりですね」
美咲とはこれがいつもの挨拶である。
「で、何をやってるんだ?」
「え?あ・・・・その・・・・」
美咲はちょうど通りかかった猫を威嚇していた
「シャ――――――――!」
「シャ――――――――!!」
「・・・・・」
・・・・美咲が急に振り返った。
「あ・・・ご・・・ごめんなさい!!」
「いや、別にいいんだけど」
「なんか、頼子から戻ってからもこの癖が残っちゃって・・・」
「へ?」
ここへ、ねずみが通りかかる。
「にゃ!!」
「!!」
「あっ・・すいません。気を抜くとつい・・・前よりはよくなってきているんですが・・・」
「・・・・・」
「朝倉君といるとつい安心しちゃって・・・・」
「ん?」
「あ・・いや、なんでもないです・・にゃあ!!!まてえ!」
ねずみを追いかけてったぞ・・・・
「んにゃあ!」
あ・・・・。捕まえて・・・・いや、それはばずい。今にも喰らい付かんばかりの勢いだ。
「だめだ、それはダメだ」
そういいながら美咲さんを制止する。
「ご・・・ごめんなさい!!」
さくらとは違う意味で猫化したな・・・




――― AM_17:00 ―――

帰ってきた・・・・・
なんか・・・・疲れたよ。
ちゅうわけで昼寝昼寝。

ああ・・・最高の一時間ってか?。

・

・・・

・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「・・・・さ・・・ら・・・・」
ん?何か声が聞こえる。
「朝倉!」
ん?
目を開けてみる

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・  ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

起きたつもりが夢の中だ・・・
お!自由に動ける。夢の中か・・・・
「朝倉!」
「おわ!」
見覚えがある・・・・
「うぎゃああああ。出たあぁぁ」
「はいはい。いちいちそんなリアクションせんでよろし」
「香澄!」
「当ったぃ〜」
「どうやって?」
「いいじゃない。男が細かいことを気にしないの。」
「細かくないような気が・・・・」
「今日は夢の中なら知り合いに会いに行けるんだもの。で、今ちょうど寝てたのが朝倉だったの。」
「そうか・・・・で、何をしに来たんだ?」
「安眠妨害」
「なにおう!?」
「それにしても・・・・」
「それにしても?」
「明日美は大丈夫かな・・・・」
「ああ、大丈夫らしいな。時々手紙が来る。」
「そう、それはよかった。」
「ところで、妹さんは?」
「ああ、音夢のこと?。元気すぎるよ・・・まったく、今日砲丸で起こされたよ。」
「砲丸で?」
「そうだ。まったく、今日こそは休日の惰眠をむさぼろうと思ったのに。」
「アハハハハ、そりゃ朝倉も悪いよ。」
「なぬ!」

こんな調子で会話を続けたのであるが・・・・

「あ、明日美」
「ん?どした」
「明日美が寝たの。」
「ん、そうか。じゃあ会いに行くんだな?」
「そう。じゃあね朝倉!またいつになるか分かんないけど」
「じゃあな。」
「えっと、朝倉が起きないと夢から抜けらんないんだ、だから・・・
 起きちゃいなさい!!!」
「な、なあ!!」
どげし!!
「うわあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・」

・・・・・・・・・・

ふと、気付くと、布団の上に座っていた。
「眠ってねえよ・・・・」
無理やり起こされた反動で眠れない
「疲れたんだが・・・・」
・・・・・
「かったりい」




――― そして、夜 ―――

(そういや、今日はいろんなことがあったな・・・・
 まあまあ平和だったな・・・・・かったるかったけど。
 さて、寝るか。時計を合わせて・・・・と。)

そうして朝倉は眠りについた。
実は目覚ましのガムテープが剥がされている事も知らずに・・・・・



・・・う〜〜〜ん、難しい。

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