やゆよー独立都市国家>シュピール自治区ダ・カーポ支局>SS
第壱章









俺は朝倉純一。


今の心情をいえば・・・


とてつもなくかったるい。


なぜこんなかったるいかって?


そりゃあ・・・











D.C.W.W.(world wor)


〜繰り返される戦争〜






第壱章





艦隊編成






















事の起こりは十年前、 政情不安定になったアメリカ南部を核として、新たな軍事勢力が誕生した。 軍事勢力は、領土を拡大、合衆国、カナダ、メキシコを占領して世界正統政府を名乗り、 さらに勢力を広げ、南北アメリカを統一。 翌年にはヨーロッパ、アフリカ、太平洋、インド、東南アジアと領土を広げた。
残された、日本連邦、中華連邦、大韓民国、台湾共和国、内陸アジア連邦といった国々は 連合軍を結成、軍事政権を打ち倒すべく動き出した。




















――― 連合海軍艦隊本部の一室 ――


「重要な話だってのは分かっているな。」
最低限の機材の置かれた部屋のデスクに五人。 ひとりは四十代の男性、四人に向かいいあう形で座っている。
「・・・・」
さっきからずっと黙っているのが田端中佐。
「一体、何なんですか?直々に少将殿が私たちを呼び出すとは。」
一片も動揺を見せない杉並大尉。
「一体・・・」
「珍しいですね〜」
水越姉妹、姉は少佐、妹は大尉。
「で、なぜなんですか?」
「まあ、若いの、そうせっかちになるな。」
不信に思うのも無理は無い。この四人、 今の階級になったのはつい一週間前。しかも異例の生者二階級特進である。
「私が少将になったのは君たちの働きといってもいい。」
ゆっくりと一同を見渡す。
「私の艦でよく働いてくれた。実はな、 上からの指令で新しい独立小艦隊を作ることが決まったんだ。 その人選を任されたんだが・・・・あとは言わなくても分かるな。」
「つまり、それは田端提督の誕生ですか?」
杉並の目がきらりと光る。
「そうだ。君たちには二個高速戦艦及び一個補給艦を擁する艦隊を率いてもらう。」
「高速戦艦!?」
眞子が目を丸くする。 4人の中で最も階級の高い田端ですらなったばかりの中佐、 高速戦艦の艦長ですら普通大佐であり、 艦隊を率いるとなると将官の中に入ってなければならない。 驚くのも当然である・・・・が、眞子以外は驚いた様子は無い。
「・・・・」
「ふむ、面白い。」
「なんだか、いきなりですね〜」
(・・・・・マトモなのは私だけ?)
「まあ、落ち着け。あくまで特殊な事態だ。 あと、人員についてはある程度手を回しておいた。」












――― 連合軍技術開発部 ――

その日の午前、朝倉純一はたいへん機嫌がよかった。
「おわった〜〜〜」
たいへん嬉しいようで、小躍りなどというかったるいことまでしてしまう。
「終わったんですか?朝倉先輩。じゃあ、打ち上げにバナナパフェ食べに行きましょう。」
「朝倉君、ちょっとはしゃぎすぎなんじゃ・・・。」
朝倉の反応に二者二様の反応を示したのは、朝倉の部下の天枷美春と彩珠ななこである。
美春は朝倉にじゃれ付き、ななこは二人のテンションに戸惑いながらもメモをとっている。
なぜこんなに喜んでいるのかって?
朝倉は連合軍技術開発部37班の班長で、二人の部下つまり、美春とななこ、がいる。
朝倉の作るプログラムはかなり優秀だが 「戦争はかったるい」などと普段から言って 顰蹙(ひんしゅく) を買っていし納期に間に合わないこともある。
今度、押し付けられたのは「防衛弾幕プログラム」などという代物で、 敵の撃った弾を空中で打ち落とすなどという 離れ業を可能にするプログラムである。
しかも、開発部長の命令ではなく、もっと上のほう、将官級の人物、からの直接命令だ。
なにか匂うのだがしょうがないから作った次第。
なんで、朝倉が優秀な技術者になったかって?
朝倉いわく「勉強はかったるいが、前線はもっとかったるい」らしい。


コンコン。
ノックされるものの、騒いでいる朝倉達には全く聞こえていない。
「入るz・・・・・」
開発部長は一瞬フリーズしてしまった。

踊る朝倉、じゃれる天枷、メモする彩珠・・・・・・

「こほん、朝倉純一。用事だ、ちょっと来い。」
フリーズから立ち直った部長が言葉を吐き出す。
「あ、あれ、部長?どうしたんですか〜。例の暴挙なプログラムなら完成しましたよ〜」
完全に間延び。
「用事だ。」
「用事?」
朝倉の顔が曇ってくる。
「あんな難しいプログラムやらしといて連続で仕事させるんですか?」
「いや、仕事じゃない。」
心底安心した様子になる朝倉。
「はあ、よかった。」
もっとかったるいことが待っていることもつゆしらずに・・・。





――― 陸軍病傷兵病院 ――

「え?そうなんですか」
朝倉音夢は婦長の話に驚いていた。
「ってことは、前線に出るということですか?」
「残念だけど、上が決めたことだから・・・」
「・・・わかりました。」
前線へ行く、それは死と隣り合わせること。
「海上自衛隊からよびだされているから。じゃあ、気をつけてね。」






――― 駆逐艦 ――

「故ノ宮上等兵曹」
「はい、何でしょうか艦長。」
「君の新しい配属先が決まった。」
「この前のお話ですか。」
「そうだ。正直手放すのがとても惜しいんだが、上の命令でね。」
「はあ・・。新しい配属先はどこなのですか?」
「ああ、高速戦艦、風切だ。新たに造られた艦だ。」 「高速戦艦・・・ですか。現在は無い艦種でしたね。」





――― 補給艦 ――

「工藤君?」
「ああ、ことり?ちょっとみんなを呼んでくれないかな。」
「OKっす、」
・・・・
白河ことり・みっくん・ともちゃんがそろう。 「で、何?」
「ああ、そのことなんだけど、今度この艦の所属艦隊が替わることになったんだ。」
「ええっ、そうなの?」
「ああ、今度所属する艦隊は三隻の小規模な艦隊で、霧雨と言ったな・・・」






――― 連合軍技術開発部 ――

その日の後半、朝倉純一はかったるかった。
逼迫する戦局は人材を貪欲に欲した。
朝倉も欲された人物の一人だが・・・
「かったりい、何で開発の俺が戦艦(ふね) になんか乗らなきゃならんのかな。」
今まで、ものすごい閑職にいたわけで居心地がよかったが、 どうやら軍はそれを許さないようだ。
「いきなり呼び出されたと思ったら、職場が変わるってんだもんな。」
技術開発部を追い出され、海上自衛隊に呼び出された朝倉としては面白くは無い。
「朝倉せんぱ〜い」
わんこだ。これを話さなきゃならないのもかったるい。
「美春か、ちょっとななこ呼んできてくれないか?」
「分かりました!では、」
自分だけならまだよかった。問題は、3人とも異動だということだ。
「先輩、ただ今帰還しました。」
「朝倉君・・」
「ああ実は二人に話があってな・・・・」

















――― 再び自衛艦隊本部の一室 ――

「おお、同志よ!」
「『同志よ』じゃねえよ、なんでこんなかったるいことに・・・」
「ちなみに言うが、このことについて決めたのはもちろん俺ではない。恨むなら自分の能力を恨め。 お前が優秀だから選ばれたのだ。」
勉強(かったりいこと) が仇になったってか?。しかしなんだこの状況は。」
朝倉をはじめ、音夢、ことり、美春、萌先輩、眞子、ななこ、 環、和泉子、工藤、杉並、田端・・・
その他にもたくさんいるが・・・
「一体、なんのつもりだ?」
「なに、上から呼ばれただけさ。」
「・・・・・」







小艦隊・霧雨。 所属する艦艇は三隻。全体的にハイテク化され、人数はだいぶ少ないが、その戦力は高い。 長期に渡って補給なしで展開可能
旗艦「夕闇」(高速戦艦)は作戦指揮と補給艦の防衛に特化。艦長は田端中佐。
装甲補給艦「自若」は大型かつ重装甲。最もハイテク化が進み、乗組員はかなり少ない。 艦長は工藤叶、他にことり、みっくん、ともちゃん。
高速戦艦「風切」は艦隊の主力。ただ強いだけでなく、 研究開発に長けた人物を配置することで、強くなり続ける艦。
艦長は水越萌、副艦長水越眞子。
主砲、故ノ宮環。連射は効かないが一弾々々が強力で、ほとんどの船は一発で仕留める。
整備研究班、朝倉純一、天枷美春、彩珠ななこ、他。修理と強化を担当。
医療班、朝倉音夢、他 。
艦載戦闘機「エル・ファイヤ」杉並。
艦載無人攻撃機「群飛」(12機、遠隔操作)紫和泉子。
高速潜水偵察艇なども完備。


・・・というわけだ、わかったか?同志よ。」
「かったりい・・・・。」







あとがき・・・
遊び忍:「ということで、D.C.W.W.始まり始まり〜。」
???:「おい!どうなってんだ?」
遊び忍:「む、そこにいるのは伝説の・・・」
朝倉 :「かったりいこと行ってんじゃねえ。しかも、文章が下手だ!書き直して来い。」
遊び忍:「な、なんですと〜。そない殺生なこと言わんといてくださいよ。」
朝倉 :「誰かさん(さくら) 見たいなこというな。それにしても、ほとんど杉並しかしゃべってないぞ。」
遊び忍:「ぐう。」
朝倉 :「これ没だな。」
遊び忍:「 が〜ん が〜ん が〜ん が〜ん が〜ん が〜ん が〜ん が〜ん が〜ん が〜ん が〜ん が〜ん が〜ん が〜ん が〜ん が〜ん
朝倉 :「壊れたか・・・無駄にスタイルシート使いやがって・・・・。
     では、作者が壊れたところでさようなら。」

やゆよー独立都市国家>シュピール自治区ダ・カーポ支局>SS
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送