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〜繰り返される戦争〜






第参章





洋央のハワイ奪回戦

・・・の前に






















ハワイ、かつてアメリカ領で、 一時期独立してハワイ共和国が成立したことがある、洋上の楽園と言われたところだ。 だが、同時に、太平洋の中央に位置すると言う地理的事情から、 一貫して有力なアメリカ軍基地が置かれたところでもある。
現在は帝国海軍及び帝国空軍の有力基地である。



















「で、なんで当たり前のようにいつの間にか俺はここにいるんだ?」
朝倉はさもかったそうに杉並にたずねる。
「同然だ。人材は有効活用するのが当然だ。」
「あのなあ・・・。」
朝倉は呆れたように返事をした。 大体、最初の戦闘で、見つかった欠点を今の今まで修正し続けてのだ。 相当疲れているはずである。
「なぜだ、なぜこんなかったるいことに・・・。」 そこに、田端と畑井が入ってくる。
「では、始めましょうか。」
「はあ・・・」
「今回は敵ハワイ艦隊及び航空方面隊の無力化です。」
畑井は朝倉の溜息を無かったことにして進める。
「今回は航空戦力も計算に入れなければなりませんね。 杉並さんが大きな戦力となるでしょう。」
「そうかもな。」
杉並が断定しないのは、風切にも夕闇にも特徴の違いはあれど対空砲があるからだ。
「じゃあ、作戦としては、いち早く艦隊勢力を叩いたあと、航空戦力と対峙するという事か?」
「朝倉、上出来だ。」
「かったりいこと増やしたくねえからな。」
作戦の出来不出来で仕事量が大幅に変わる朝倉はけっこう必死だ。
「だけど、艦隊勢力が後から来たらどうするの?」
眞子がふと言う。
「それはやっかいですね〜」
厄介そうに聞こえないんですけど・・・



・・・

・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


第二の戦いについて、作戦会議は丸一日かけて行われた。






「美春、ななこ、仕事だ。」

  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・ 

「「え〜!!、なんでなんですか!!。」」
「しょうがないだろぅ。今度は航空戦力まで計算に入れるんだ。 出来るだけ万全を期したほうがいいだろ。
はあ、俺だってかったりい。 楽するために技術者になたのに・・・。 大体、何で俺なんだ?。他にもいろいろいただろう?。はあ、あの努力は一体なんだったんだ? 万年低空飛行の成績だった俺が技術者になるなんてけっこう大変だったんだぞ。 無駄か?無駄か。そうだよな。 俺が今こうしてここにいるって事自体が俺の選択の失敗を物語ってるよな。 どこで間違ったんだろうな?全部間違いだったとかないよな。さすがに。 それにしても・・・・・・ 杉並が選んだとか、そういう話だったらあいつを殴れば気が晴れるが、 実際のところは、かなりお偉いさんが決めたんだよな。 いくらなんでも殴れないよな。まあ、殴ったところで意味はないし。 もっとひどい目にあいそうだし・・・。 もう、関わった以上抜け出せそうにはないんだよな。 戦争もなかなか終わる気配はないし・・・。
もしかして、一生こんな感じで過ぎていくのか?
そうな・・・・・・・・・」
「あ、朝倉君。ブルーモードに入ってる暇はないですよ。」
「ん?ああ、口に出してた?」
「はい、思いっきり。」
「先輩の背中が淋しそうでしたよ。」
「お前は正面にいるだろ。」
そういって、美春のオレンジの髪をわしゃわしゃとかき混ぜる。
「わぁあぁあぁ。」
「で、かなり急なんだが、補給艦の防空能力を向上させないとならないんだ・・。」
補給艦「大豊」は通常の補給艦に比べてかなり能力は強化されているが、 たった三隻しかいない艦隊、という特徴のため、 集中的に攻撃されると守りきれないという問題点がある。
対海防衛は昨日までに強化したが、対空防衛にはまだ不安が残るという状況だ。

「よお、工藤」
「ああ、朝倉、じゃあ、よろしくな。」
「まあ、任せろ。特別に給料以上の仕事をするよ。」
「ああ、心強い。」

とりあえず、船体調整の指揮を美春とななこに任せると、 主砲制御のシート(普段はことりの指定席だが・・・)に陣取った。
「さてと、まずは増設か・・・。それにしても、高性能とか言う割にはこういうところとか強化してないんだな。」
今考えてる防空システムは今の「大豊」の砲撃コンピューターではかなり性能が不足している。 朝倉はシートを下げ、デスクの足元にしゃがみ込み、パネルを外した。
「今日は日曜大工〜」
傍から見ると、どうしても机から突き出た腰がゆらゆら揺れながら、奇怪な歌をうたっているようにしか見えない。
「メ〜モリ、メモリ。メ〜モリ、メモリ。日曜大工で増設だ〜。増設だ〜。」
周りに誰もいないのをいいことにどんどん歌が激しくなる。
「大丈夫っすか?」
突然、上から声が降ってくる。
「ああ、今はまだ正気だ。」
「それって、危ないっすよぉ〜。」
透き通るような声。ことりだ。 「いや、まだ初期症状だ。引き返せる。」
「追い詰められてますね〜。
「結構、人生の重要な選択を間違えたことに気付いてしまったから・・・。」
「・・・・」
「・・・・はあ。」
「・・・・」
「やるせねえなあ。」
「やるせないですよねぇ。」
いろいろ言いながらも作業は続く。
「ところで、いまは何をやってるんですか?」
「見たとおりだが・・・。」
「う〜ん・・・・・。お掃除。」
「実は俺のことよっぽど暇だと思ってる?」
「じゃあ、インテリア・・・。」
「俺の職種知らないとか?」
「冗談っすよぉ〜〜。」
朝倉はパネルを元に戻し、シートからはい出てきた。
「お疲れさん♪」
例の帽子をかぶったことりがシートの横にたたずんでいる。 「いや、まだこれからが本番なんだけどね。今はただの準備。」
主砲コンピューターが非戦闘モードで立ち上がる。
「へえ〜。今はどんな作業をしてるの?」
「防衛砲に対空機能を付け加えようと思って、『大豊』は、防空能力に著しく欠けるから。 いくら普通よりはるかに丈夫で、『夕闇』の護りがあるといっても、対空砲無しじゃあねえ。 プロジェクトの予算の都合だとか・・・・・・ちゃんと作って欲しいもんだ。」
「大変ですねぇ。」
「はあ。こればかりは誰にも押し付けられないし・・。」
溜息をつきながらも、手はコンソールの上を踊る。
(美春をもうちょっと厳しく教育してみようか・・・・)
「女の子にはやさしくしなきゃダメですよ。」
「?・・・ああ、まあそうだけど。」
(なんか、やけにピンポイントだな。)
「あ、ところで、もうお昼ですよ?」
「ん、あ?もうそんな時間か。」
「じゃあ、私が受け取っておきますね」
「わかった、お願い。」
まあお昼とは言っても、出来のいいインスタント食品である。 長期的な作戦にも耐えうるようにメニューも豊富で味もそこそこなのだが・・・・
配給係の兵が各ブロックに必要なぶんだけ届け、皆はそれを受け取る。
届けられたインスタントラーメンとお湯。
「味気ないな。」
「味気ないですねえ。」
今日は特にそう思う。
「一応必要栄養素はそろってるし、贅沢は言わないつもりなんだが・・・」
「手作りが食べたい、ですね。」
「だなぁ。」






「疲れた・・・・」
結局、ことりに防空砲の使い方を教えた後も延々と仕事は続き、22時まで働き詰めだった。 「朝倉しか出来ない」仕事があまりにも多すぎた。
「う〜頭痛い。」
「大丈夫?兄さん。」
「まあ、ちょっと寝てれば治るよ、それより頭痛薬を・・・・。。」
「はいはい、兄さん、ちょっと待ってね。」
ここは戦艦『風切』軍医ブロック。
「無理しないでね、っていえる状況じゃないし・・・」
「まあ、しょうがない。それに少なくとも、この艦のみんなは救える・・・か・・・ら・・。」
「にいさん?」
「すう・・・」
「寝ちゃった・・・。やっぱり、疲れてるんだ。」
ゆっくりと毛布をかける。
「おやすみなさい、兄さん。」






美春とななこが居なくなった 整備研究班長(あさくら) を探して駈けずりまわっていたのはまた別の話である・・・・・・・・・。






あとがき・・・

朝倉 :「正直な観想を言おう」
遊び忍:「どんと来い!」
朝倉 :「量は増えたな。」
遊び忍:「そうだろう」
朝倉 :「文章も、前よりはよくなった。」
遊び忍:「そうだろう そうだろう。」
朝倉 :「しかしだ・・・・、それはあくまで前回と比べての話だ・・・。


        これは駄作だ!


遊び忍:「るぅぅぅ・・・」
朝倉 :「ええい、むさ苦しい男が るーるー 言ったって、ぜんぜんかわいくないんだっての!。 実はToHeart2やってて全然修行して無いだろ。」
遊び忍:「ずきぃ」
朝倉 :「実はネタ切れで音夢の登場シーンが少なくなったんだろ」
遊び忍:「ずきずっきぃ!!」
朝倉 :「そして・・・」
遊び忍:「やめて、ボク再起不能になっちゃう。」
朝倉 :「もうなっとるわ!」
遊び忍:「ふえ〜〜〜〜〜ん」

遊び忍逃亡により強制終了



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